ダイエット中の強い味方の鶏胸肉。安いのはもちろんですが、
- 高たんぱく
- 低カロリー
- 低脂質
とあって、最近ではコンビニのサラダチキンが、かなり人気になっています。
サラダチキンは鶏の胸肉をつかった加工食品で、言わば鶏ハムです。
各コンビニでは110g~120gぐらいのサラダチキンが200円前後で売られており、お手軽にたんぱく質を摂取できるので、ダイエッターや筋トレをする方におすすめです。


そこで今回ご紹介するのは、自宅で簡単につくれるサラダチキン。
ただつくるのではなく、サラダチキンを臭みなしで大量につくるレシピをご紹介します。
糖質制限や置き換えダイエットにぜひご活用ください。
自宅で作るサラダチキンのコツは臭みを極限まで取り除くこと
自家製サラダチキンをつくるコツは、「極限まで臭みをなくすこと!」です。
コンビニで買うサラダチキンって美味しいんですけど、それを自宅で見よう見まねでつくっても、鶏の独特なニオイが臭いんですよね。
このニオイが平気な方もいて、私も以前までは大丈夫だったんですけど、食べ続けていたらこのニオイが受けつけなくなってきたんです。


ボディービルダーの方が豪快にたくさん茹でた胸肉を、ノンオイルのドレッシングをかけて食べるのをYouTubeでみかけたのですが、あれって絶対美味しくはないです。
また、他のボディービルダーの方は、胸肉を食べ過ぎて体が受けつなくなってしまい、苦しいと言っていました。
このように胸肉は重要なたんぱく源にはなるものの、火を通すとすぐにパサつき臭みも強くてマズくなりやすい。
そこで胸肉をしっとりと仕上げ、臭みを極限までなくす方法をご紹介します。
塩麹と肉掃除が臭みをなくすポイント
胸肉の独特な臭みをなくし、しっとり仕上げるポイントは、
- 塩こうじ
- 肉掃除
この2つが最重要です。
塩こうじ
塩こうじとは?
塩こうじとは、米こうじに塩を混ぜた調味料です。しょっぱくて甘みがある塩こうじは、食品のうまみを増すにも最適です。
それだけではなく、たんぱく質をアミノ酸に分解する作用から、お肉をやわらかくする効果があります。
胸肉はとくに高たんぱくな食品なので、塩こうじとの相性もよく、なかまで浸透させることで火を通してもパサつかず、しっとりやわらかくなります。


また、塩こうじはしっとりさや美味しさをだすだけではなく、臭み抜きにも役立つので、一石二鳥の効果があります。
肉掃除
肉掃除とは?
肉掃除とは、脂身やスジ、薄い膜などを取りのぞくお肉の下処理です。
スーパーで買った胸肉は下処理がされていないので、このまま調理をすると、あの独特な臭みがとれずにマズくなってしまいます。
そこでやってほしいのが肉掃除です。


にんにくやしょうがで臭みをぬくといったレシピもありますが、それよりもまずはこの下処理をしてください。
面倒ですが、絶対にやってほしい工程です。
以上をふまえて、臭みを極限まで抜いて、なおかつしっとり美味しいレシピをご紹介します。
自家製サラダチキンのレシピ
材料
- 胸肉:好みの量
- 塩こうじ
- 好みの香辛料
- ジップロック(加熱できるもの)
胸肉は好みの量でかまいません。
また、一度に大量につくる場合は、その分大きな鍋が必要になります。
胸肉は価格変動が少ない食品ですが、「肉のハナマサ」などの肉類を大量に仕入れをするスーパーだと、普通よりもお安く買うことができます。


塩こうじはマルコメの「プラス糀」を使いました。


胸肉はジップロックにいれて加熱しています。ジップロックでなくても平気ですが、ジップロックが最強かと思います。


以上のものでサラダチキンをつくります。
シンプルですが、ポイントは「塩こうじ」と「肉処理」です。
香辛料は好きなものをいれましょう。

胸肉の下処理編
まず胸肉の下処理をしていきます。
- 胸肉の肉掃除をする
- 食べきりサイズに切ってフォークでさす
- 胸肉に塩こうじ、香辛料で味付けする
- 鍋に水をはってジップロックを入れて真空パックにする
①胸肉の肉掃除をする
臭みをとるために肉掃除をしていきます。
美味しさの8割を決めるほどの重要なポイントなので、面倒ですがなるべく丁寧におこないましょう。
写真ではわかりづらいかもしれませんが、黄色っぽい部分は余分な脂肪で臭みになるので、しっかりと処理をしていきます。

参考鶏肉の「肉掃除」をマスターしよう! | NHKテキストビュー
胸肉の皮をはぐ
まずは胸肉についている皮をはぎます。皮のあいだにある脂肪は臭みにもなり、ダイエットでは余計な脂質になるのでとりのぞきます。


皮をはぎました。薄い膜がはりついているなら取りのぞいてしまいましょう。
もし皮をはがない場合は、皮の裏にある黄色い脂肪を包丁でこそぐように取りのぞきます。はぎ取れない脂肪は、しっかりと切ってしまってかまいません。
黄色い脂肪を切る
身のはしについている黄色い脂肪をとりのぞきます。
胸肉には、ところどころに黄色い脂肪や筋がみえます。
これが臭みの原因になるため、しっかりと切って取り除きましょう。
しっかりと切ってとりのぞきます。
こちらもしっかりととりのぞきます。

ドリップ(肉汁)をふき取る
胸肉を買ってくると、赤ピンクのドリップがトレーにたまっていることがあります。これは胸肉からでた余分な肉汁のため、そこに浸かっていた胸肉は、臭みの原因になります。
そのため、クッキングペーパーなどでふき取り、余分な肉汁が胸肉についていない状態にしましょう。

肉掃除の完了
肉掃除の完了です。余分な脂肪分がとれました。


②食べきりサイズに切ってフォークでさす
食べきりサイズに切ってフォークで刺していきます。
コンビニのサラダチキンは、ひとつが110g~120g前後なので、この量に合わせています。

1食分に切る
胸肉を食べやすいサイズに切ります。厚さが均等になるように、ときには観音開きのように切ります。
コンビニのサラダチキンは約120gなので、計量器をつかってその重さにあわせてもよいと思います。
フォークでさす
胸肉にフォークをプスプスとさします。
塩こうじなどの調味料がしみこみやすくなるので、しっかり目にさしましょう。


③胸肉に塩こうじ、香辛料で味付けする
塩こうじと香辛料で胸肉に味付けをしていきます。
お好みの香辛料を両面にまぶす
香辛料を両面にまぶしていきます。今回は、クレイジーソルトとブラックペッパーです。お好みでどうぞ。
ジップロックに胸肉を入れて塩こうじをくわえる
ジップロックに胸肉を入れ、塩こうじをくわえます。今回使った塩こうじはマルコメのものです。
分量は裏面に表示されるとおりで大丈夫です。
塩こうじをくわえたら、しっかりともみこんでいきましょう。この時点では、、ジップロック内に空気が残っていても大丈夫です。


④鍋に水をはってジップロックを入れて真空パックにする
ジップロックに入れた胸肉を真空状態にしていきます。
ジップロックを真空パックにする
ジップロック内の空気を水圧でぬき、真空パックにします。
大きな鍋に水を多めにはり、胸肉を入れたジップロックを、口が開いた状態で入れます。すると、水圧によって余計な空気がぬけるので、ギリギリまで沈めて真空にしたら、口を閉めます。
真空パックにすると少しの調味料でも味がしみこみやすいので、ぜひやっておきましょう。


下処理の完成
これで下処理の完成です。味がしみこむまで冷蔵庫でねかせましょう。

サラダチキン完成編
ジップロックにいれた胸肉を冷蔵庫にいれて寝かせたものを、蒸し鶏にしていきます。
冷蔵庫で半日~1日寝かせる
冷蔵庫で数時間から半日ほどねかせます。丸1日でもかまいません。

鍋に入れる
鍋に水を多くいれ、沸騰させます。
冷蔵庫にいれた胸肉はとりだしておきましょう。できれば1時間くらい常温におきたいですが、面倒であれば、沸騰した鍋にジップロックのまま1分ほどくぐらします。

沸騰したら火をとめます。
そのあとに胸肉をいれたジップロックを鍋にひたします。
鍋にフタをして、冷めるまで放置します。
早く冷めないように鍋はコンロの上に置いたままにしましょう。


冷めたら完成
冷めたら完成です。
鍋からとりだしました。
ジップロックから胸肉をとりだしました。
しっかりと味が染みこんでいてかなり美味しそうです。


まとめ:サラダチキンの感想
しっとりやわらかな、塩こうじのサラダチキンになりました。臭みもまったくなく、かなりコンビニの美味しさに近づいたと思います。
冷蔵庫で保存する場合は、3日を目安に食べきりましょう。
大量に作りおきした場合は、コンビニのサラダチキン(120g)くらいの食べきりサイズにラップでくるみ、冷凍庫で保存します。


食べるときは電子レンジで温めましょう。熱が通っても、塩こうじの効果でパサつかないので、かなり美味しく食べることができますよ!
これだけ丁寧に下処理をすると、臭みもなく、あとから熱を加えてもしっとり食べることができます。
胸肉の臭みにお困りの方は、ぜひお試しくださいね。
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